Last Update : 2005/11/22

  「あいちの環境を考える仲間たち」のホームページ
 
★してはいけないリサイクル★
=放射能を含む産廃のリサイクルはやめて!=
酸化チタン廃棄物(廃硫酸)から土をつくる?!
「フェロシルト」問題

三 重 県
岐阜県瑞浪市岐阜県土岐市岐阜県土岐市
岐阜県瑞浪市岐阜県瑞浪市岐阜県瑞浪市岐阜県瑞浪市
写真集(準備中!)

■この問題への取り組みのスタートは、平成14年。「変な土がデジタルタワー工事現場に大量に持ち込まれている」との瀬戸市議から相談が持ち込まれたことでした。平成2年ころの酸化チタン廃棄物問題で活動した方や大学の先生方に放射線について学びながら活動を進めました。
■廃棄物として処理される場合は、平成3年に4省庁から示された対応方針に基づき、移動時や最終処分後も放射能測定や規制がされているのに、リサイクル製品と名を変えた瞬間、何の足かせもなく自由に放射能を含んだものが動き回ることに矛盾を感じ、調べ続けています。そこには、ますます理解できないできごとが待ち受けていました。
■そもそも最終処分場で管理するために国は指針をつくりました。そのときは、リサイクルなど想定にはありませんでしたが、対応方針に示された最終処分場に持ち出す放射線量を満たせば良いだろうとリサイクルをはじめてしまったのが、このフェロシルトです。
■廃棄物処理法の改正もあり、最終処分場跡地の再利用にもしばりがかかるようになりました。しかし、リサイクル製品として埋められたフェロシルトには、何のしばりもなく、掘り返しも持ち出しも自由に出来てしまうのです。最終処分場で管理するための放射線量値が、管理不可能なリサイクル製品の放射線値と一緒でよいはずがありません。



【目次:活動の経緯】
 ケナフ栽培の看板は、おかしな土のカモフラージュではないかと疑問に思ったのが平成14年。その後の活動を掲載します。
◆H14.7月 変な土がNHKデジタルタワーの工事現場に持ち込まれていると愛知ネットに相談が持ち込まれる。
あいち廃棄物研究会が、石原産業と、販売元である石原テクノに電話で問い合わせる
◆H1412月 大学で分析して貰う。(放射能が含まれていることがわかる)
三重県が石原産業に補助金を出して、酸化チタン廃棄物のリサイクルに取り組んでいることを知る。(miehojokin1.pdf) 石原産業によると、三重県とのプロジェクト開発とのことだったので三重県に公文書公開請求をするが、「該当する公文書存在せず!」の回答をもらう。 

◆H15.7月 同じような土が瀬戸市の産廃銀座「蛇が洞上水道」付近(北丘町)にも持ち込まれ、ケナフが植えられていると連絡を受け、見学に行く。写真(のちにすべて枯れる)

◆H16.5月 愛知県瀬戸市の蛇が洞の浄水場横から余床へ下ってみたところ、茶色い土砂が処分場にうずたかく積み上げられていました。むかし綺麗な沢があったところでしたが。写真
◆H16.9月 岐阜県瑞浪市議会で、フェロシルト問題(赤い水が流出)が取り上げられているのをwebでみつけ、取り上げた議員に連絡を取る。放射能が含まれていることなど、酸化チタン廃棄物について知らせる。
◆H16.10月 瀬戸市北丘に、フェロシルトの持ち込み方が異常との連絡が来る。
◆H16.12月 ○2日:瀬戸市議会議員・加藤徳太郎氏が議会でとりあげる。(3日:中日新聞に報道される。)
○3日:瀬戸市がフェロシルトの放射線量測定をする。資料1資料2自治会への報告書。(4日:中日新聞に報道される。)
○12日:中日新聞の「ぺーぱーナイフ」に掲載される。
○12日:瀬戸市が、2回目のフェロシルトの放射線量測定をする。資料1資料2
○17日:市民団体で、三重県に公開質問状を提出する。(18日:中日新聞に報道される。)
三重県がリサイクル認定した審査会会議の公文書公開請求を行う。
○20日:市民団体や地元自治会関係者の約20名が、愛知県と懇談を持ち、申入書を提出。廃棄物か製品かの調査を要望。
webで、瑞浪市議会でフェロシルト問題が取り上げられたことを知る。土岐市からも、赤い水が出たとの情報が届く。

◆H17.1月 ○17日:H16.12.17に三重県に提出した質問状に回答がくる
◆H17.2月 ○7日:関係省庁と懇談ならびに要望書を提出
○28日:市民団体へ、三重県から17日に受け取った回答書の訂正の連絡があり、瀬戸市北丘町の現場に「砂防の防災上の指導が行われている中、フェロシルトが搬入し続けられた」ことを知る。
@H16.7.30  業者→知事へ  「防災工事実施計画書」 (搬出するのではなく、防災工事)
 添付書類(違反行為に対する始末書・誓約書・・・・)
AH16.9月   業者→知事へ  「防災工事許可?」
◆H17.3月 瀬戸市北丘からフェロシルトを搬出するトラックを追跡し、可児市大森の現場にたどり着く。大きな穴を掘り、不法投棄さながらの現場をみつけ、地域住民の方と情報交換をする。
○23日:再度関係省庁と懇談し、以下の回答を得る。
文科省:「再度適正な放射線測定方法について調べる」
環境省:「使用後も管理が必要」
◆H17.4月 ○14日:環境省の適正処理不法投棄対策室の課長補佐他1名と、名古屋の出先機関2名が、現場視察をしていった。
○15日:全国&愛知&岐阜&三重の8市民団体で、三重県と石原産業に懇談を申し入れる

○22日回答が来る。
 石原産業からは「出席する」。三重県からは「出席しない」の回答が来ました。 
○25日:再度三重県に要望書を提出

○28日:再要請に対して、三重県から回答が届く。
 三重県からも「出席する」の回答が来ました。
◆H17.5月 ○16日:8市民団体で、三重県と石原産業、3者懇談会実現
 ★ 日 時 : 平成17年5月16日(月) 午後2時開始
 ★ 会 場 : 三重県四日市庁舎・厚生棟2F・第1会議室
【懇談の概要】
 市民団体は、フェロシルトの全面撤去と三重県のリサイクル認定の取り消しを求めて、懇談をしました。その結果、以下の確認ができ、懇談中に即答できなかった項目については、次回の懇談会で話し合われることになりました。
  • 石原産業は、昨年12月以降、フェロシルトの生産販売をしておらず、今後、住民の理解得られない限り、また、放射能除去ができない限り販売しないと約束しました。
  • 三重県は、認定までのプロセスを明らかにし、問題がなかったか見直すと約束しました。
(新聞報道:,毎日新聞(三重)岐阜新聞&朝日新聞(岐阜)朝日新聞(愛知)朝日新聞(三重)中日新聞
○23日:愛知・岐阜・三重の市町村議員が、三重県に要請書
◆H17.6月 ○5日:岐阜県可児市の自治会が、三重県と石原産業を地元公民館に呼び、説明会開催(コラム
○5日:16日の市民団体の懇談のおり約束した「次回懇談会までの情報公開項目」を文書で提出
○8日:石原産業四日市工場の見学に行ってきました。(最終処分場や、フェロシルトが三重県に投入された現場にも行ってきました)
○9日:岐阜県より、県下のフェロシルトは、石原産業が全量撤去するとの発表がありました。フェロシルトには、六価クロムなどが含まれており、岐阜県は、全量撤去を石原産業に申し入れていました。
(新聞報道:朝日新聞(6/10),毎日新聞(岐阜6/10)岐阜新聞(岐阜6/10)中日新聞(岐阜6/10):中日新聞(岐阜6/11

(岐阜県の発表は、以下)http://www.pref.gifu.lg.jp/contents/news/release/H17/z00000148/index.html PDF
○10日「愛知・三重のフェロシルトの撤去はどうするのか」と、石原産業本社に問い合わせるが、「岐阜県と愛知県とは状況が違う。製品には問題がないが、岐阜県では六価クロムが検出され、県から撤去して欲しいという話しがあったので全面撤去をする。住民の方の不安を取り除くための措置」とのこと。愛知県の活動は、平成14年からスタートしており、県と懇談会をしたり、県議会でも取り上げられ、一番住民の声が県政に届いている県です。愛知県は、軽くみられているのでしょうか。
○瀬戸市で、フェロシルト全量撤去を求める署名集めが始まりました。
○10日: (新聞報道:岐阜新聞(6/10)

○10日: 可児市大森の3自治会が、賛同団体に加わりました。

○12日:石原産業、可児市大森の自治会に、説明に来る(説明会開催)

 ・大森の自治会のみなさんは、は撤去時の要求をしっかり出しました。
 ・石原産業の言い分:「製造者の責任として住民の不安を解消するために撤去する。

   フェロシルトとフェロシルトを含む土砂を撤去する。
   撤去計画は今週中に作って岐阜県に出し指導を頂く。住民にはその後説明。
   各地の撤去説明は石原から行う。 <久々利の説明会は開かれない>
   撤去先は石原産業の工場だが量に限りがある。「三重県のご理解を頂いて造る」

   来週、愛知県と三重県フェロシルトについての文書を出す。今内容は言えない。

 ・三重県からの発言:「4月29日から販売を中止しているので認定を取り下げたいと申し出があったので取り消した。認定に問題は無かった」とお詫びは無し。
(新聞報道:岐阜新聞(「負の財産」6/11)岐阜新聞「コラム」6/12
○13日:石原産業、愛知県と三重県に説明に行く。愛知県は、「更に踏み込んだ全量撤去の対応を」と文書(自主回収を含めて必要な措置を取る)を受け取らなかった。 (新聞報道:朝日新聞(6/14)中日新聞(岐阜6/13夕刊

○13日:瀬戸市下半田川の自治会、農事組合、サンショウウオを愛する会が、石原産業にフェロシルト全量撤去の要望書を郵送しました。
○15日豊田市、地元説明会を開催石原産業発の資料,豊田市作成資料
○16日:愛知県市民団体「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」・「瀬戸にこれ以上産廃はいらない会」が、愛知県下のフェロシルト全量撤去を石原産業に求めるよう愛知県に要請文を提出。 (新聞報道:朝日&中日新聞(6/17)
○18日:岐阜県で、あらたなフェロシルト使用場所がみつかり、県が記者発表する。岐阜新聞に、そのうちの瑞浪市陶町の現場から、基準の3倍のフッ素が検出されたと掲載。
(岐阜県の発表は、以下) (新聞報道:岐阜新聞(6/18)中日新聞(岐阜6/18
http://www.pref.gifu.lg.jp/contents/news/release/H17/z00000172/index.html
 PDF
○22日:市民団体くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク」「放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜」が、フェロシルト搬入量調査の継続と環境調査の継続を求める要望書を岐阜県に提出。要望書
○23日:赤い土の波紋連載 (新聞報道:中日新聞(岐阜6/20,22,23
○23日:本巣市議会「土壌汚染防止等の県条例制定を求める意見書」を可決。撤去作業の第一歩、場所特定の杭打ちが始まる (新聞報道:中日新聞(岐阜6/23
○27日:三重県のリサイクル認定に係る問題点が新聞に掲載されています (新聞報道:伊勢新聞(6/27
○29日愛知県議会企画環境委員会にて、@土壌調査を進めていることA「地権者、行政と協議の上自主回収を基本に必要な措置を取る」との申入書を16日に受理と (新聞報道:中日新聞(6/29
◆H17.7月 ○1日岐阜県、土壌調査結果を発表。土岐市鶴里では、基準の24倍の六価クロム検出。 (新聞報道:岐阜新聞(7/2)(県発表資料,PDF
○2日
瀬戸市北丘、防災工事が終わったのにまたまた赤い水がでました。中日新聞の記事に新しい投入箇所がみつかったと書いてありますが、この現場は、早くから愛知県に知らせてあった場所です。昨日も、ひょっとして愛知県はリストアップを忘れているかもしれないと、県廃棄物対策課を訪れ話してきたところです(やっぱり抜けていました)。ということで、昨年の12月の県交渉でも指摘した箇所で、ケナフが植えられすぐ枯れた場所です。 (新聞報道:中日新聞(7/2

○7日豊田市藤岡町で、フェロシルトの野積みが2カ所見つかりました。 (新聞報道:中日新聞(7/7
○8日岐阜県議会でフェロシルト問題を質問。今後の条例制定も視野に。 (新聞報道:中日&岐阜新聞(7/9
○15日豊田市が地元説明会を開催石原産業発の資料,豊田市作成資料
○19日朝日新聞一面に、「瀬戸市のフェロシルト埋め立て地。高濃度六価クロム検出」の記事が掲載されました(中日新聞夕刊、テレビ愛知でも報道)。朝から、新聞社やテレビから問い合わせがありましたが、この数値の出所は、私たちが知るものではありません。以下、愛知県廃棄物対策課から、今回の記事について話しを聞き、マスコミに対する回答として文書で出すことの了解を得ましたので、掲載します。 (新聞報道:朝日新聞(7/19),中日新聞・夕刊(7/19)
 本日の朝日新聞記事「高濃度六価クロム検出」の記事により、当ネットワークにもマスコミ各社から問い合わせを頂いておりますが、私共と致しましても、事実確認がされていないことであり、大変困っております。
 つきまして、本日県から伺いました説明を記者のみなさんにお返事代わりとしたいと思いますので、ご了解頂きますようお願い致します。
1.県は、朝日新聞が記事として掲載した数値を、掴んでいますか?
 県).掴んでいません。
2.知事室の発表では、「速報値で基準越えているものもある」とのことですが、記事と同様の数値(10倍・・・)がでていますか?
 県).数値はちがう(口頭で、もっと低いとのこと)。速報値なので、確定したら発表する。
     県の調査箇所は、3地区計20地点ではない。
3.六価クロムが検出されたことにより、「全量撤去の方針を固めた」と県廃棄物対策課からコメントが出ていますが、どなたがされたのですか?
 県).だしていない。
4.現地での浄化を指摘する専門家も多いとのことですが、県で検討されているのですか?
 県).していない。量が多くて無理だと考えている。

○21日何が真実?県は、速報値をきちんと発表すべき!
 瀬戸市のフェロシルト問題では、愛知県の正式な発表がないまま、マスコミの報道が先行している。今日は、瀬戸のフェロシルトが今週中に撤去されるとの記事も・・・。ボーリング調査もまだで、地元説明会も来週以降なのに、撤去はありえない・・・。マスコミの報道もさまざま。
 愛知県からの話しも、昨日、六価クロムの検出値は10倍より低いと言っていたのが、今日はそれより高いような話しぶり。これでは、行政不信が起こるのも当然。「朝日のデータは、県のデータでない。」「瀬戸市も知らない。」「石原産業もまだ数値は出ていない」と三者は言う。どこからどのようにもれた測定値なのか知るよしもないが、県は、この混乱を収拾するため、速報値であろうがきちんと発表すべき。新聞報道に間違いがあるならきちんと訂正すべき。それが、県民への親切ではないか。県は、どこを向いているのだろうか。穏便に・・穏便に・・という姿勢が、更に不確かな数字を一人歩きさせているのではないか。
 もし仮に、「速報値を発表することが、県民の混乱を招く」などと考えているなら、あまりにも県民を軽視した考え方である。六価クロムの濃度が高ければ、撤去先も難しくなる。「撤去先の見通しをつけてからの発表」などとは考えていないと思うが、もしそうなら、あまりにも身勝手な判断であると思う。この1週間、県行政の姿勢やマスコミ報道の正確さなど、いろいろ問題を感じさせられた。(Y)

○25日中日新聞で、3県の状況まとめの記事が掲載 (新聞報道:中日新聞(7/25
○25日瀬戸市民団体から1023名分のフェロシルト全量撤去を求める署名提出。そして、愛知ネットワークと連名で、要望書も提出。 (新聞報道:中日新聞(7/26)、朝日新聞(7/26)

★要望書の内容
【フェロシルトがリサイクル製品として不適当な理由】

@ 六価クロム・フッ素などの有害物質が含まれている。
A 放射線量測定では測定できないα線や、ラドンガスなどの問題がある。
B 人をだましてしか利用先のないものは、製品とは言えない。
C 石原産業は、フェロシルトが使用された土地を、石原産業の責任で管理していくと言うが、転売の可能性のある他人の土地を管理し続けることはできない。また、放射能の問題は、140億年も続く問題である。
D 土地改変などをし、フェロシルトが不用になった場合、リサイクル製品であるフェロシルトは、廃棄物として処理されることになるが、土と区別が付きにくい形状であり、廃棄物として回収されない可能性が高い。
E フェロシルト投入場所は、2年間草が生えなかった地点もあり、石原産業も植物育成効果はないと言っている。そのようなものを、里山の造成に使うのは不適当。
F F 赤い水が流れ、河川汚染の原因にもなる。
【要望事項】
@ 瀬戸市のフェロシルト全量撤去を、石原産業に強く要請して下さい。
A フェロシルトは、成分にばらつきがあると思われます。河川、地下水等の測定と化学的分析をして下さい。
   測定:水温・pH・導電率・重金属・カルシウム・フッ素・硫酸イオン・ウランなど
分析:塩化物イオン・フッ化物イオン・硫酸イオン・重炭酸イオン・硝酸・亜硝酸イオン・アンモニウムイオン・カドミウム・銅・鉛・亜鉛・水銀・六価クロム・ヒ素・ウランその他水質汚濁防止法に定める項目。
B 検査結果ならびに、フェロシルト撤去計画は、速やかに情報公開して下さい。
C 石原産業に、六価クロムの生成の原因究明を要請して下さい。
○27日愛知県、フェロシルトの環境調査結果を発表。高濃度六価クロム検出! (新聞報道:中日新聞(7/25)
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/gyousei/kisha/haitai/webpress_haitai050727.htmlPDF
(瀬戸市の広之田地区で、高濃度の六価クロムが検出されましたが、もっと調べれば、北丘でも検出されるはずです)
○28日三重県、フェロシルトの環境調査結果(溶出、成分)を発表。六価クロム検出!
三重県発表PDF概要

【三重県の発表からわかること:同じ場所から搬出されたフェロシルトなのに測定値に大きな差!
 注目すべきところは、瀬戸市北丘から石原産業四日市工場に持ち帰ったフェロシルトから基準の7倍もの六価クロムが検出されていること。
 瀬戸市の北丘に過剰に持ち込まれたフェロシルトは、可児市大森(住民がトラックを追跡)、豊田市藤岡町(県が言っていた)、岐阜県美濃加茂市(石原産業から説明)、石原産業四日市工場に、同じ時期に持ち出された。これらの環境調査結果にこれほど隔たりがあるということは、フェロシルトの品質にばらつきがある証拠である。

○29日岐阜県、美濃加茂市のフェロシルト搬出を発表
http://www.pref.gifu.lg.jp/contents/news/release/H17/z00000356/index.htmlPDF)
★5月16日の石原産業との懇談会では、石原産業から以下の説明がありました。
 瀬戸市北丘地区に大量にフェロシルトが持ち込まれ、愛知県から砂防防災工事の指導が施工事業者にされた。防災工事するにあたり、フェロシルトの撤去が必要になり、トラック5台分は、施工業者が美濃加茂市の企業に運んだ。利用目的は、最終処分場の硫化水素発生に効果があるので、その実験のため。

○29日石原産業、愛知・岐阜・三重のフェロシルトを可能な限り自主回収すると発表
○29日
愛知県広之田地区で地元説明会

○30日愛知県下半田川地区で地元説明会
◆H17.8月 ○2日市民団体、三重県に「公開質問状」提出→回答期限8日が、三重県の都合により1週間延期。
○2日瀬戸市下半田川地区等、要望書提出。

○4日石原産業社長、愛知県庁に出向き、謝罪
○4日情報公開のため、尾張建設事務所維持管理課へ。その後、環境部廃棄物対策課、建設部砂防課、企画振興部土地水資源課を訪れ、土地開発について聞く。
 尾張建設事務所維持管理課で、砂防地区開発行為に関する文書の公開を受けた。長年、産廃問題と砂防地区の関係は切っても切れない関係になっているのに、「砂防担当としては、防災上のことしかできない」といつもの言葉。砂防申請で書類の偽造があろうが「申請業務なので、書類は正しいということが前提で手続きは進みます」。そして、申請通りの工事が行われていなくても、「砂防課としては、防災上問題がなければ、それ以上の指導をする権限はありません。あくまで、防災上のことを扱う部署です」と、虚偽の申請であろうが、地権者が知らないうちに侵害されて被害にあっても、「県の打つ手立てはない。民民の問題だ」と言う。
 申請通りの工事が行われていない事例は数え切れないだろう。それにより、周辺の住民が泣き寝入りしているのも現状である。「これら工事で、財産権を脅かされるような被害にあったら、警察に相談するか、民事裁判を起こすしかない」と県は言う。一住民が、警察や裁判所に出向くことに、どれだけのエネルギーが要ることか。
 この縦割り行政に苛立ちながらも、砂防地区での不正行為をストップする手だてはないかと、4部署を回ったが、どこもが良い話しはなかった。
 現実に県民の財産や環境が脅かされているのであるから、それに対処できる体制を作るのが県行政の役目ではないか。「法律では、ここまでしかできない」と言うならば、できるような法整備をすれば良い。砂防担当部署も、廃棄物の観点から砂防工事をみていく体制を作れば良い。砂防担当者が、廃棄物処理法で動いてはいけないという決まりなどないはずである。(Y)
○11日三重県長島町で、新たにフェロシルト。広がる問題地域!六価クロムも検出!
 桑名市長島町の畑で、人体への影響が指摘されている埋め戻し材「フェロシルト」が使用され、有害物質である六価クロムが環境基準を超えて検出されたことが、三重県の調査でわかりました。三重県環境森林部によりますと、桑名市長島町間々の個人が所有する畑でフェロシルトが使われている、と桑名市から連絡があり、県で調べたところ、2002年春ごろ畑の造成のために、2000トンから3000トンの「フェロシルト」が使われたことがわかりました。また土壌を検査した結果、有害物質である六価クロムが、環境基準の5倍近い値で検出されました。県では「直ちに人体に影響はないと考えられる」と説明していますが、引き続き周辺の河川の水質を検査することにしています。「フェロシルト」は酸化チタンを精製する過程で生じる廃棄物をリサイクルした商品で、三重県内での使用が確認されたのは今回が8ヶ所目となります。県では「フェロシルト」を製造・販売した四日市市の業者に対し、すみやかに自主回収するよう要請しています。(三重テレビHPより)
○17日2日に三重県に提出した「公開質問状」の回答が届きました。「公開質問状回答
 瀬戸市のフェロシルト撤去は、六価クロムで汚染されているにもかかわらず難航しています。その原因のひとつに、三重県の汚染されたフェロシルトに対する考え方にあります。三重県は、「汚染されたフェロシルトは、製品として価値がなく、施工現場から掘り返した時点で不要物(廃棄物)と判断せざるを得ないと考えている。よって、石原産業の四日市工場に搬入・保管することはできないことから、管理型最終処分場に直接搬入し適切に処分するよう石原産業に指導している」との考えを持っている。
 
高濃度の六価クロムが民家のすぐ脇にある!迅速な撤去が最優先であるのは、誰が見てもわかること。人の健康と環境を守るために法はあるはずあるのに、三重県は、法を盾に持ち帰ることを阻止しているように思えてならない。石原産業は、「安全に保管できる施設の用意ができる」と言う。ならば、最優先に撤去できる方法を模索するのが三重県の役割ではないか。石原産業に持ち込んでから汚染浄化をするという手順でなぜいけないのか。現場に持ち込んだときは普通のトラックで、持ち帰るときは産廃許可の必要なトラックでないといけないのはなぜか。結果的に、法に振り回せれて人の命をおろそかにしている三重県の姿勢には納得がいかない。法とは何か、何のためにあるのか、もう一度考えてほしい。
 
愛知県と岐阜県は、不良製品として早期に持ち帰るようにとの考え方をしている。

○25日愛知県と石原産業に対し要望書を提出。
 愛知県提出「砂防法違反に対する厳しい態度、ならびに公文書偽造に対し告発を求める要望書」
 石原産業提出「公文書偽造に対し告発を求める要望書」

石原産業より入手した資料に、公文書偽造の文書があるため、愛知県砂防課と石原産業に対し、刑事訴訟法に基づく告発を行うよう要望書を提出しました。
◆H17.9月 ○8日三重県に「フェロシルトの早期撤去を求める要望書」を提出
◆H17.10月 ○12日石原産業が、フェロシルトに他の廃液を混ぜていたことを認める。
○13日愛知ネット、石原産業から入手した内部文書を添付し、愛知県に
「公文書偽造と逆有償の調査」を再度申し入れました。
内部文書には、「昨今、軽油・オイル等の上昇に伴い、運搬費が上昇して参りました。来期より、100円/t位の上乗せをご配慮願えれば幸いです」と、石原産業が何らかの費用を負担している内容のものです。

この後、3県による石原産業への聞き取りが始まり、日々、新聞の1面の「企業犯罪」の記事となっています。HPの更新がままならぬ状況になっています。しばらくお待ち下さい。10/12〜記事

○27日愛知県長久手町・尾張旭市で新たな投入現場が見つかりました。(愛知県発表資料
○31日環境省、フェロシルトを「産業廃棄物」と認定。
◆H17.11月 ○2日愛知県豊田市で、フェロシル現場がまたみつかる。
○4日名古屋市名東区と日進市、瀬戸市で、現場がまたみつかる。

名古屋・名東区にもフェロシルト
 名古屋市名東区猪高町の畑に、各地で六価クロムが検出されている土壌埋め戻し材「フェロシルト」が埋められていることが四日、分かった。同市内でフェロシルト埋設が判明したのは初めて。また、愛知県日進市瀬戸市でも新たにフェロシルトがみつかった。
 名古屋市は今後、有害物質の溶出試験を実施するほか、製造元の石原産業(大阪市)に現場をシートで覆うなどの措置をとるよう指示した。また、付近の井戸所有者に対し、水を飲まないよう指導する。
 名古屋市の現場は同区猪高町藤森の百平方メートル以上の畑。搬入業者などの関係者によると、埋め立て時期は二〇〇四年四月ごろで、十トンダンプ三、四台で搬入したという。畑は個人の菜園のような形で利用しているとみられるが土地所有者は確認されていない。今月三日、関係者の立ち会いで愛知県と同市が調査した結果、フェロシルトにほぼ間違いないと判断した。
 愛知県などによると、今月二日、同県豊田市でフェロシルトが見つかり、同市が関係者から話を聞いたところ、名古屋市名東区にも埋めたことが分かったという。
 石原産業が当初発表した搬入先と搬入量は、東海三県と京都府で計二十五カ所、約七十二万トンだったが、岐阜県、愛知県の計四カ所で相次いで使用が発覚。今回の新規判明分を含めると三十カ所を超え、搬入量は実態をつかめなくなっている。(中日新聞より)

(3日、4日と長久手の現場に出向き、現場をみた。うずたかく積まれた量は、かなりの量である。県の発表では1万3千tとのことだが、ボーリング調査によってはまだ増えるのではないかと思った。シートがけをしている作業員はマスク無し。これがフェロシルトであることさえ知らされていなかった)

    

 
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