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半田市にある産業廃棄物処理会社の排気ガスのダイオキシン濃度が、市との公害防止協定でとり決めた保証値を上回っていた問題で、同社は31日までに調査結果と対策をまとめ、市に報告書を提出した。市は会社側の対策を了承する一方、問題となった焼却炉の抜き打ち調査を継続していくことを決めた。
問題となった焼却炉は、同社に3つある焼却炉の第2号炉。排煙中のダイオキシン濃度は、昨年10月に同社が行った調査で1立方メートル当たり1.6ナノグラム(1ナノは10億分の1)だったが11月の抜き打ち調査では41ナノグラムと、法律の基準値(80ナノグラム)は下回ったものの、市との保証値(40ナノグラム)を上回った。大幅に調査結果が異なるため、市が同社に調査と説明を求めていた。 報告書では、排煙を冷やす水噴射室の出口部分の温度が、11月の市の調査の時は10月の調査時に比べ10度高い290度だったためではないかと推定。当面の対策として、温度を280度以下に保ち、2001年に予定していたダイオキシン吸着装置の導入を、今年9月を目標に前倒しするとしている。(中日新聞 2000.02.01)
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回収後の処理(塩ビ系)
・台湾・中国へ輸出し、リサイクルされている。しかし、日本の規格にあわないため、リサイクル製品の輸入はされていない。(回収量の95%はリサイクルしている)
・乾燥してリサイクルできない物など(5%)は、ポリと同じ処理へ(焼却または、圧縮埋め立て)。
【意見を頂きました】
規格に合わない、というのはどういう意味でしょう。ポリの規格は、JISとかあるかもしれませんが、使う上では規格はずれでもそんなに問題があると思えません。規格はずれといっているのは、言い逃れではないかという疑問を払拭することができません。
つまり、汚れをとってもまともな塩ビはできないはずで、いい加減なことをやっているのではないかと疑ってしまうのです。
【そこで、もう一度業者にお聞きしてみました】 (2000.02.04)
「規格外れとは、作った商品が粗悪で輸入しても売れないということです。穴が空いていてもへっちゃらですから、あちらは。きちんとすれば良い物ができるはず。技術的にも解決されています。」
質問:国内で農業用ビニルのリサイクルをしている工場はありますか?
「国内に10社ほどあります。千葉園芸プラスチック、高知ビニル、大黒産業・・・・・・・」
というお返事でした。
泥で汚れた物も集めて輸出しています。さてどのように処理されているのか?
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中間処理後の脱水ケーキが、三重県の河川敷に土砂採取後の埋め戻しに使われているという情報がきっかけでちょっと調べてみました。
河川敷に埋められた物から「六価クロム、ヒ素」が検出されています。なぜこのような有害物質がでてくるのか?これは、工法に問題があるそうです。シールド工法といい、ビルを立てるときの杭打ち、地下鉄の穴掘りにこの工法が使われ、アルカリ度の高い薬品が大量に使われるそうです。
また、今後問題になるのは、建築汚泥のリサイクルかもしれません。有害汚泥があちこちに散らばる恐れを感じます。
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卵パック1個の家庭焼却で、東京ドームが基準値の2倍の汚染 |
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「卵パック1個の家庭焼却で、東京ドームが基準値の2倍の汚染」の報道の根拠になったデータが、東京都のHPに載りました。
「家庭用焼却炉からのダイオキシン類の生成について」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2000/02/60A2E300.HTM
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「ダイオキシン類対策特別措置法」によって、焼却灰中のダイオキシン量の規制がなくなった? |
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「ダイオキシン類対策特別措置法」によって、焼却灰中のダイオキシン量の規制がなくなった、(だから分解しなくてもいい)という話しを聞きました。
まさかそんなこと...
3ngって決まったはずでは?と思って調べてみると...
とんでもない抜け穴が作られていることがわかりました。
(参考2参照)
☆溶融炉からの焼却灰はそのまま捨てていいことになる。
☆今の設備(ストーカー炉など)でも焼却灰はそのまま捨てていいことになる。
☆今までは(問題はあったが)溶出試験にパスしなければ捨てられませんでしたが、これからは溶出試験すらしなくてよい。
つまり、このままではダイオキシン対策を何もしないまま、煙道ガスよりはるかにダイオキシン存在量が大きい焼却灰が大量に環境中へ放出されることになってしまいます。
技術的に担保できないことはこうやって法律に抜け穴をつくっておくということなんですね。また時間稼ぎをやっているようです。
欧米の研究者から「日本は最大級のダイオキシン汚染物質である焼却灰のことを無視しているのではないか?」と質されたのに、ホントに無視する法律ができてしまいました。
(参考1)
綿貫礼子「欧米に広がる「焼却禁止」を求める住民運動」(「毒物ダイオキシン」より抜粋)
米国の公聴会でのやりとりから読み取れることは、ダイオキシンを含有したり、それら関連有害物質を炉中で生成するような廃棄物に対して、我々には安全な処理技術など持ち合わせていないということである。本来的にこれらの廃棄物は、核廃棄物と
同様に半永久的に保管、管理する以外には対策を講じる手立てがないのである。
(参考2)
平成12年厚生省令第一号の附則に次のような記述があります。
2.第一条の規定(3ng-TEQ/g以下とすること)は、この省令の施行の際(平成12年1月15日)現に設置され、または設置の工事がされている廃棄物焼却炉である特定施設(ダイオキシン類対策特別措置法2−2に規定する特定施設)から排出される当該特定施設の集塵機によって集められた煤塵および焼却灰その他の燃え殻(以下「煤塵等」という)については、平成14年11月30日までの間は適用しない。
3.この省令の施行の際(平成12年1月15日)現に設置され、または設置の工事がされている廃棄物焼却炉である特定施設から排出される当該特定施設の集塵機によって集められた煤塵等については、次に掲げる方法により処分を行なう限り、第一条の規定(3ng-TEQ/g以下とすること)は、適用しない。
1) セメント固化設備を用いて重金属が溶出しないよう化学的に安定した状態にするために十分な量のセメントと均質に練り混ぜるとともに、適切に造粒し、または成形したものを十分に養生して固化する方法
2) 薬剤処理施設を用いて十分な量の薬剤と均質に練り混ぜ、重金属が溶出しないよう化学的に安定した状態にする方法。
3) 酸その他の溶媒に重金属を溶出させた上で脱水処理を行なうとともに当該溶出液中の重金属を沈殿させ、当該沈殿物及び脱水処理に伴って生ずる汚泥について、重金属が溶出しない状態にし、又は精錬工程において重金属を回収する方法
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今後プラごみリサイクルによる環境汚染が起きるのではないでしょうか?
以下、HPで見つけた情報です。愛知にもこのような施設があるなんて・・・。
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サニックスがプラ燃料化施設を苫小牧市に建設へ(4/27)
サニックス(092-552-2511)はこのほど、プラスチック燃料の製造工場を北海道苫小牧市に建設することを明らかにしました。8月に建設を開始して、来年度からの稼働を予定しています。これまで北九州(2カ所)、茨城県ひたちなか市、愛知県岡崎市、千葉県袖ヶ浦市、滋賀県日野町の6カ所でプラスチックリサイクル工場を建設し全国展開を行っていますが、今回立ち上げる事業は、発電施設建設の検討も視野に入れた大規模な事業展開になりそうです。
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名古屋市は9日、同市港区を流れる大江川の水から、最高で環境基準の23倍のダイオキシン類を検出したと公表した。水道水には使われておらず、住民への影響はないとしているが、河川水の値としては「全国的にみても高濃度」(環境局)という。同市は、河岸の工場を立ち入り調査するなど原因究明に乗り出した。
同市の調査によると、2月18日の調査で河口から1.7キロの本星崎町で、大江川の水から、環境基準(1ピコグラム)を大幅に超える23ピコグラムを検出。2カ月後の再調査でも、21ピコグラムを検出した。(2000年6月9日時事通信) |
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廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の改正に対する意見・情報の募集について
http://www.mhw.go.jp/topics/bosyuu/tp0628-1_14.html
まだ私も意見を出していませんが、
○ たき火その他日常生活のために通常行われる廃棄物の焼却であって軽微なもの
(想定している具体例)
・たき火、キャンプファイヤーなどを行う際の廃材等の焼却
これを認めています。
これだと、私たちの地域で日常行われているドラム缶焼却を規制できるか、難しいなあと思っています(市町村の姿勢次第ですが。)。家庭用簡易焼却炉の変わりに、ドラム缶焼却が増えてしまうかもしれませんね。具体例とセットで常に広報されればいいのですが・・・。
ぜひ、みなさんもご意見を。 |
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(2000.07.20)
●藤前断念後に急浮上した「尾張地区広域処分場問題」
木曽川河口の海を埋立。藤前がだめで、なぜ木曽川河口の海ならばいいのか?名古屋市は、藤前断念によりゴミ減量先進都市の宣言をしました。その名古屋市がまたリーダーシップをとり、伊勢湾をゴミで埋め立てようとしています。
この件で、候補地の海部郡弥富町の町長は、話し合いのテーブルに付くことを表明。今後、補償問題を残すのみと報道されました。
●その弥富町に関する報道です。
プラスチックの圧縮・破砕による環境汚染や、RDF施設(熱処理)の問題点について、学習会を続けてきた私にとっては心配な施設です。
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フルハシ工業が廃プラスチックを再利用する新プラント完成
【愛知県】材木などの廃棄物のリサイクルなどを手掛けているフルハシ工業(名古屋市)は十八日までに、廃プラスチックをリサイクルする新しいプラントを完成させた。人体に有害なダイオキシンなどが出ないよう、粉砕したプラスチックを低温で圧縮する国内では初めてのプラントという。十九日から、愛知県海部郡弥富町の工場で稼働させる。
同社によると、プラントの名前は「PURARA」。プラスチックや、こん包で使ったビニールなどの廃棄物をチップ状に粉砕し、圧縮するだけで固形物を製造する。
従来は、製造過程で電熱器などを使って、表面を溶かすプラントが多かったが、圧縮するだけで製品化できるため、温度を一二〇−一三〇度に抑えられるという。同社によると、一八〇度を超す高温ではダイオキシンの発生する危険性があるが、「これだけ低温なら、その心配はなく環境に優しい」と話している。
処分量は一日八時間稼働させて約四十トン。同社は既に、愛知県内などの事業所と廃プラスチックなどを回収する契約を交わし、パレット部材などに加工する計画という。[中日新聞 2000年7月19日]
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ハノイ発――科学者たちの発表によると、ベトナム戦争時に、枯れ葉剤『エージェント・オレンジ』の大量散布があった元米国空軍基地の近くに住んでいる村民の間で、ダイオキシン汚染のレベルが高まっているという。
テキサス大学で環境科学を研究しているアーノルド・シェクター教授によると、過去のカナダの調査と同じく今回の調査でも、ベトナムで枯れ葉剤が「大量に撒かれた」地域の少なくとも2ヵ所で、食物連鎖中にダイオキシンが紛れ込んできていることが判明した。
シェクター教授によれば、同教授とベトナム人科学者らは昨年、かつて空軍基地があったビエンホア周辺に住む20人の村人から血液サンプルを採取したという。ビエンホアは1960年代後半に大量の枯れ葉剤の流出事故が起こった地域。
今年採取したサンプルを分析すると、20人のうち19人のダイオキシン・レベルが上がったことがわかった。
「20人のうち19人という数には、本当に驚いた」とシェクター教授はハノイでのインタビューで語った。「ある女性の場合、戦争中に最後のサンプルが採られて以来、ベトナムで最も高いレベルを示した」
「その数字は、枯れ葉剤を浴びなかったハノイの住民のレベルより135%高い。われわれグループはこれにショックを受けている。驚くべきことだ」
米環境保護局(EPA)は最近、ダイオキシンに関する再評価を発表した。ダイオキシンは発癌性物質だと結論づけられている。
だが、EPAの調査結果に対して、企業が異議を唱える可能性はあった。たとえば、エージェント・オレンジを作った複数のメーカーは、損害賠償を求める動きでかなりの金額を請求されるのではないかと恐れている。
米公衆衛生総局(PHS)の全米毒物学プログラムも同様の結論を出していたが、業界側からの訴訟により、その結論は発表されなかったとシェクター教授は語った。
米国は、北ベトナム人がジャングルに紛れて戦うのを阻止するために枯れ葉剤を使った。最後に撒かれたのは1971年のことだ。
研究チームにもう少し資金があれば、ビエンホア以外の危険区域も調査できたとシェクター教授は言う。
「ワシントンで聞いたことから期待しているのだが、彼らは、今年始まったベトナムでのエージェント・オレンジに関する調査に、合衆国政府に資金を出させようとしている」とシェクター教授。「今年が……クリントン政権の最後の年だ。次の政権がどんな方針を採るか、われわれにはわからない。今やらなければ、永久に行なわれないかもしれない」
ウィリアム・コーエン国防長官は、今年になってベトナムを訪れた際、枯れ葉剤の悪影響に関する調査に協力を求めた。
シェクター教授はベトナム戦争当時の米軍医療班のメンバーで、1984年からベトナムで枯れ葉剤の調査を続けている。このような調査は、ベトナムや米国の元兵士が汚染の影響に対して補償を求めている問題ばかりでなく、最近のベルギー産の鶏肉などのダイオキシン汚染問題とも関連があると同教授は語った。
「この調査によって、ダイオキシンがどのように環境の中を移動していくかがわかるだろう。多くの人は、枯れ葉剤起原のダイオキシンはなくなった、洗い流されたと考えていた。だが、散布が終わって30年後の今、ダイオキシンはまだ消えてはいないし、特定の危険区域では再び人体に侵入していることが明らかだ」
この調査から、どのくらいのレベルのダイオキシンがどのような影響を健康に及ぼすかもわかるだろうとシェクター教授は語った。
「ベトナムは世界中で、ダイオキシンによる汚染がもっとも大きい。おそらく大半の男性、女性、そして子供がダイオキシンに汚染されているだろう。ベトナムにとっては不幸なことだが、おそらくこの国は、ダイオキシンの影響を調査するための世界最高の研究室だろう」
ビエンホアの近くでダイオキシンに汚染されていた村人のうち、何人かは戦争中に枯れ葉剤を浴びた年齢だったが、それ以外は、散布が終わって長らくたってから生まれた人々だったとシェクター教授は語った。
汚染のレベルがもっとも高かったのは魚を多く食べる人たちで、特に、空軍基地から下流にある小川で捕った魚を多く食べているある家族のレベルは非常に高かった。
「ビエンホア空軍基地で撒かれた枯れ葉剤は、おそらく近くを流れる水路に入り込んで沈泥を汚染し、その沈泥が魚を汚染したのだろう」
「枯れ葉剤は発癌性物質であり、ホルモン系統に障害を起こし、もし母親が大量の枯れ葉剤を浴びれば、その子供がある種のダメージを被ることは、現在すでにわかっている」とシェクター教授は語った。(2000年8月16日WIRED)
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