(共同通信2000-02-16より)● 愛媛大農学部の脇本忠明教授(環境化学)らのグループ土壌に含まれるダイオキシンが、土の微粒子に吸着されて河川に流れ込み、えさと一緒に魚の体内に入って高濃度に濃縮されることが16日までに、5年がかりで行った調査で分かった。ため池の魚のダイオキシン濃度は水の濃度の1万から10万倍。特に毒性の高い四塩化ダイオキシンが生物体内で濃縮されやすい。を突き止めた。土壌や水質の環境基準をつくる上で、これらの汚染経路やデータは考慮されておらず、研究グループは「現在の土壌や水質の環境基準は早急な見直しが必要だ」と指摘している。