生ゴミ処理で”一石二鳥”のタイトルで、中日新聞トップ記事で紹介されました。
(中日新聞 2000.2.5より)豊橋技術科学大学の平石明教授らのグループは4日までに、生ゴミ処理機でできるコンポスト(堆肥)を、ダイオキシンで汚染された土壌にませると、ダイオキシンが大幅に消滅することを突き止めた。処理機内で大量に増殖し、化学物質を分解する能力を高めた微生物(バクテリア)が、ダイオキシンの分解を促進するとみられている。平石教授らは厚生省のダイオキシン・プロジェクトとして研究を続け、近く同省に報告する。(研究内容)能勢町の土壌100gを採取し、生ゴミ処理機でできた同量のコンポストを混ぜ、水分含有量40%、温度25度に保ち放置。<1ヶ月後の分析で、>ダイオキシンの中で最も毒性の高い4塩化のジベンゾフラン:土壌1g中、約3ナノグラムから約2ナノグラム(ナノは10億分の1)になり、約35%減少。同じく猛毒の4塩化のジベンゾ−パラ−ジオキシン:約0.17ナノグラムから約0.15ナノグラムと約12%減少。5−8塩化のダイオキシン:同様に20−30%減少。ダイオキシンを食べて分解する生物は、自然界に無数いることが分かっている。今後微生物の特定を進める。