Last Update : 1999/11/06
 
新聞紙に塩水を浸して焼却
 「食塩でもダイオキシン」の廃棄物学会での発表に反論!!
 

 
 10/24、トピックスとして、紙焼却とダイオキシン発生「塩ビか絡むと急増」をHPにアップしました。記事の中の 「新聞紙に塩水を浸して焼却すると、ダイオキシンが高濃度で発生する」の実験(岐阜県保健環境研究所、国立環境研究所の共同研究)に対し、環境ホルモン全国市民団体テーブルが反論のニュースを出しました。概要を紹介します。
 
この新聞をしみこませた実験は、実際の生ゴミを焼却する状態とは大きく異なります。
1. 4倍以上の濃度の食塩水の投入
 新聞紙47.42sに食塩水2.58sをしみこませるこの実験の食塩の濃度は、5.4%程になります。海水の塩分でも3%程、生ゴミ中の食塩の量は1.2%程度とされていますから、この実験が如何に濃い濃度で行われたものかがわかります。塩素の含有量も、実験の新聞紙の塩素含有量は3.1%程にもなっています。
2. 新聞紙の特異性
 新聞紙には重金属が含まれています。インクの由来と考えられますが、ダイオキシン発生の触媒の役目を果たす銅や鉄も含んでいます。生ゴミにはこのように含まれていません。また、日本のパルプ生産の8割を占める化学パルプと新聞紙では組成が違う。つまり、新聞紙に高濃度の食塩水をしみこませた焼却実験は実際の生ゴミ焼却とかなり条件が異なる。
 

 
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