● 概要新聞紙だけを焼却炉で燃やしてもダイオキシンは殆ど発生しないが、塩化ビニールのシートと一緒に燃やすと発生量が急増、新聞紙を塩水に浸して燃やした場合もかなりの量のダイオキシンが発生する。ダイオキシン発生に塩ビが関与していることを示すと共に、塩分が多い生ゴミの焼却もダイオキシン発生の原因になる事を示唆する結果として注目される。研究結果は26日の廃棄物学会で発表する。
<結果>1日90s焼却できる小型焼却炉で実験。新聞5sを25分ごとに投入し、計55sを4時間かけて焼却。重油も燃やし、焼却物1g当たりのダイオキシン発生量を測定。★重油と新聞紙のみ:1ng以下★新聞紙と塩ビのシートを一緒に燃やす:150ng★新聞紙に食塩水を浸して燃やす:100ng★塩水を浸した新聞紙とポリエチレン:上記と変わらず研究グループの安原環境研室長は、「塩ビなどを含むごみを燃やさないようにすることはダイオキシン対策上重要だ。また、日本の生ゴミは塩分が多いとされ、十分な排ガス装置がない小型焼却炉で生ゴミを燃やすことも慎んだ方がよい」