みなさんもご存じ思いますが、1986年北九州一帯で起きた事件です。その後、1979年に台湾でも同じような事件(台湾油症)が起きています。そして、6月に起きたベルギーの鶏ダイオキシン汚染も、飼料へのPCB廃油混入が原因と言われています。
カネミ油症の被害原因は、当初、カネミライスオイルに混入したPCBと考えられていましたが、その後の調査研究により、主な汚染物質はPCBに混入していたジベンゾフランとコプラナPCB(ダイオキシン類)であることが判明しています。この物質は、世界的に最も注目されて規制が行われています。したがって、カネミ油症被害の実態調査を詳細にすることが、ダイオキシン類による人体への影響を解明することにつながります。
台湾では、国の責任で調査が進められた結果、ダイオキシン類の生殖毒性や脳神経生涯などの影響が明らかになってきています。ところが、日本では一部の機関で細々と調査が行われているだけです。国内に、ダイオキシンによる人体被害実例があるにもかかわらず、国のダイオキシン安全基準は、内外の文献のみを参考に検討されています。
● カネミ油症被害者の矢野トヨコさんを
ダイオキシン国際会議に送るための資金カンパに御協力を!●
(止めよう!ダイオキシン汚染・関東ネットワークからの呼びかけ)
矢野トヨコさんご夫妻は、長年に渡り未認定患者の掘り起こしと認定に東奔西走された方です。
既に解決されたかのようにマスコミ報道もされているカネミ油症事件。患者にとって、今でもまだ終わっていないのです。胎児性油症被害の発生と、新たに内分泌攪乱被害の調査が必要と、世界会議への出席を強く希望しておられました。「止めようダイオキシン汚染関東ネットワーク」の呼びかけで資金カンパが呼びかけられております。9月12〜17日のイタリアでの会議に出席されましたが、カンパ金額は出席費用にまだ達していません。引き続き御協力を。
「止めよう!ダイオキシン汚染・関東ネットワーク」のページをご覧下さい。