【コメント】名古屋市で回収された「その他プラスチック容器」が、新日鐵(東海市)で処理されることになりました。どのように処理されるか、簡単に紹介します。塩ビが含まれていると高炉が傷むので「脱塩ビ装置」がついています。除去された「塩ビ」は一体どうなるのでしょう?やはり、塩ビがリサイクルの邪魔をしているのですね。回収と設備に多額を投入してスタート。補助金、回収費など税金支出は、どれくらいでしょうね。
● 新日本製鐵の「コークス炉化学原料化法」による廃プラスチック再商品化(以下「新日鐵発行資料」より)<資源循環型社会への確立に向けて>
新日本製鐵は市民、自治体、関係団体の皆様と共に資源循環型社会を目指します。容器包装リサイクル法の完全施行に伴い、プラスチック製容器包装の再商品化に努め、
1.プラスチック廃棄物問題の解決(埋立処分・焼却排ガス問題の解決)2.リサイクルによる省資源・省エネルギーの実現3.二酸化炭素排出低減による地球温暖化防止の実践を推進します。<コークス炉化学原料化技術>
1.原料化方法
@分別基準適合物(ベール状廃プラ)を事前処理設備に輸送。開梱、破砕、異物除去、造粒を行う。A造粒物を分級・配合しコークス炉へ石炭とともに装入する。Bコークス、タール、軽油、ガスに分解し化学原料化する。2.技術の特徴
@廃プラスチックを全量:100%有効利用する。(ケミカルサイクル:60%、ガス利用:40%)A最高温度1200℃で高温乾留するため、プラスチックを安定な物質に熱分解し、a資源化する。B既存のクローズドプロセスで分解・回収した物質は化学原料(コークス・タール・軽油・ガス)として直接利用する。<廃プラスチック利用のフロー><再商品化フロー>自治体のヤードより積込・輸送(廃プラ受入)↓<供給コンベアー>↓粗破砕機↓<コンベアー>磁力選別機↓粗選別機↓<コンベアー>↓脱塩ビ装置(比重分離)↓<コンベアー>↓2次破砕機↓<コンベアー>↓減容機↓(分級・配合)↓
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油化物 → 化成工場へコークス → 高炉へコークスガス → 発電所へ