どうするプラスチックゴミ連続講座準備団体主催の企画。見学地は、以下。
●名古屋市「大江破砕工場」
●藤前干潟
●飛島村産廃銀座
●尾張広域最終処分場第一候補地「西5区」(弥富町)
連続講座で、第1弾:「プラスチック圧縮の危険」(杉並病)。第2弾:「プラスチック燃料化(RDF)の危険性」を学んでの見学です。この見学から様々な問題点が見えてきました。
<見学者からの質問に対する担当者の回答 >***
●名古屋市の人口:215万人
●資源化・減容化のための施設である。
●搬入量:1日、トラック250台、420tが搬入される。
●プラスチックは、圧縮と摩擦熱(130℃)で減容処理される。(
※議論に)
●最終処分場への搬入量を、1/3の容積にしている。
●経費:建設費=273億円(H9.4)
●汚水処理:ピットの水を処理している。
●火災:H11.6.22、30時間の火災があった。今月(H12.5)だけでピット火災が3回起きている。11年度は、1ヶ月に1回弱の割合で起きている。蒸気(東レから買っている)を使って酸素濃度を下げ、爆発を避けるようにしている。
●バグフィルター:コンベアー上のチリをとるためにつけられている。溜まったチリは、焼却処理している。
●鉄(30t/日)・アルミ(4t/日)は、入札により売却している。
●北区、守山区分を天白中継所で圧縮してから搬入している。
●最終的に、
可燃ゴミ=7割
不燃ゴミ=2割
資源・減容固形ゴミ=1割 (鉄=30t/アルミ=4t/固形=8t)(
※)
●焼却灰:年間4万5千tを他県の民間へ委託している。
◆分別収集が始まった名古屋市に必要な施設なの?
<不燃ごみから「鉄・アルミ」の資源化が必要か?>
分別収集が始まり、空き缶は資源ゴミとして回収されています。不燃ゴミに入ってくる物は、ほとんどないはず。
<プラスチックの減容が必要か?>
実際に減容固化されているのは、ラップ類のみ。プラスチックごみのうちのごく僅かにこれほど投資する意味はあるのでしょうか?
<プラスチックごみは「不燃ごみ」?>
ラップ以外のプラスチック、つまり殆どのプラスチック類が可燃物として南陽清掃工場で焼却されています。市民の分別の意味はいったい何なのでしょう?
◆分別収集計画を持っていなかったことが明らかになりました。
鉄・アルミを資源へ。粉々になる物は最終処分場へ。ふわふわしてかさばる物は減容固化。残りは焼却。この施設を見たとき、「あ〜、名古屋市はごみのことを全く考えてこなかったんだな。分別を徹底させる気などなかったんだな」と思いました。大江破砕工場は、出したい放題のなんでもかんでも混ざったゴミを大まかに仕分ける工場でした。
◆減容固化装置からは、RDF(固形燃料)のようなものが・・・。
RDF施設の危険性について勉強した私たち。プラスチックに熱を加えて処理しています。環境汚染は大丈夫でしょうか?
◆天白中継所は、杉並中継所と同じような仕組み。
プラスチック圧縮の危険性ということで、「杉並病」について学びました。周りへの影響は大丈夫でしょうか?
● 「藤前干潟」を見学。
● 飛島村「産廃銀座」を見学。
● 尾張広域処分場第一候補地「西5区」(弥富町)を見学。